今日の本 風の歌を聴け

深夜の動物園に忍び込んだっけ

ノルウェイの森が映画化された。まだ、見てない。
見たいけど、怖い気も。どんなふうに仕上がっているのか。

ライトソース代表が、気になった本、気に入った本を紹介する「今日の本」
第一回目は何にしようか迷ったけれど、まずはこれにしよう。

僕が、初めて読んだ村上春樹。「風の歌を聴け」
高校生の時に初めて読んで、なんども読み返し、ポケットに入れて持ち歩き、ぼろぼろになっては買い換える。いまや何冊目なんだろう。

本に影響されて、友達と動物園に忍び込んだこともあった。その友達はパン屋にもつっこんだ。再襲撃はまだしていない。25メートル一杯分のビールに挑戦したこともあった。結果は夏休みの間に5メートル。多感な僕達には、非現実的な、日常的な話がたまらなかった。
「風の歌を聴け」は主人公の「僕」と「鼠」の18日間の物語。ビールを飲み、ピーナツを食べ、女の子と寝て、青春を過ごす。そんな物語。魔法使いも出てこなければ、経済理論で甲子園に行くことも無い。なんてことない、日常の話のはずなのに。

「風の歌を聴け」を紹介しようと思って、僕は愕然とした。そう、この物語の中身を知るには、読んでもらうしかないのだ。そうして深夜に猿の檻の前に立ち、ビールを飲むしか無いのだ。

ほんとうに、ほんとうにストレートに言うと、ビールを飲みたくなる物語です。

我が家の本棚 ここからいくつか紹介していきます。


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