アートみやぎ2011

宮城のアートの、

宮城県美術館で行われているアートみやぎ 2011を見に行った。
絵画、立体作品、オブジェ、写真、映像やテクノロジーなど、宮城県ゆかりアーティスト7人の作品を展示。
宮城県美術館は三連休の初日にもかかわらず、閑散とした感じだったけど、作品を見るにはベストな静けさ。
会場を入ると志賀理江子さんの作品が展示されていた。
志賀さんの写真作品には凛とした、シャープさと、空気の濃密さが感じられる。
連続する時間のほんの一瞬を切り取った、突然フリーズされた空間。光の粒子をそこに焼き付ける、まさに写真が持つ力を最大限見せられたきがする。
会場動線は、ちょっと見づらい感じがしたけど、アーティストごとにカテゴライズされた空間でゆっくりと作品が見られる。
いまや世界的なアーティストとなったWOWの鹿野護さんの映像作品は、観覧している人の動きに合わせて映像がリアルタイムに変化する、インタラクティブなWOWらしい作品。しかも、常に変化するその作品はネットワーク配信され、どこからでも閲覧可能。
溶岩で陶器や魚などを焼成し作品を作る椎名勇仁さん。
中でも気になったのは1mほどの箸。互いに相手に食べさせ合うための箸らしい。マンツーマンの炉端焼き、そんなイメージが湧いてきた。
まるで写真のような絵画作品を展示する椎名勇仁さん。果物などの対象が瑞々しい輝きを持ち、手触りまで伝わってくるよう。対照的に、金属などの無機物が有機的な柔らかさと、軽さを持ち、画面全体に柔らかさを感じさせる。
「自然への感謝」という作品に描かれている川は、僕の近所の川だった。中学生のころ、そこに描かれた岩から、川に飛び込んで遊んでたっけ。


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ジャンルを超えたアートに出逢える

写真、立体、絵画、映像、インタラクティブアートと宮城のアート、アーティストのクオリティの高さがわかる「アートみやぎ 2011」は3月21日(月・祝)まで。

アートみやぎ 2011
2011年1月15日(土)~3月21日(月・祝)
>>観覧料/一般800(700)円、学生600(500)円、小・中学生・高校生無料 ( )内は20名以上の団体料金
>>開館(園)時間/9:30-17:00(観覧券発売は16:30まで)
>>休館(園)日/月曜日(休日の場合は開館。翌日休館)
>>出展作家/安彦文平(絵画)・鹿野護(映像)・佐々木加奈子(写真/映像)・佐々木健(絵画)・志賀理江子(写真)・椎名勇仁(立体/オブジェ)・細川憲一(絵画)